光城精工 KOJOTECHNOLOGY

建物内の(交流)電源事情とクリーン電源の必要性

ここまでは、電気の歴史を交えながら、電気(交流)ってどんなものなの?というような説明をしてきました。
では通常、家電製品などを使用する上で、供給されている電源事情がどんなことになっているか、お考えになったことはあるでしょうか。

電気はその性質上、物理的説明においてよく水に例えられることがあります。実は水を取り巻く環境面と同じように、電気(電源)を取り巻く環境においても簡単に例えることができます。
近年、環境破壊・汚染などによる影響から、水の安全性に対する感心が高まってきています。以前では考えられなかった水(ミネラルウォーター)の販売が、当たり前のように行われています。私はお金を出して水を買うという感覚が今ひとつ理解できないものがありました。今では私も買うことがありますが・・・。
水道水には、水源の有機物系の臭いや水道配管の錆び、消毒のための塩素の臭いなど、水質に問題があると感じる消費者が増えてきています。それに伴い、健康を害さない綺麗な水を口にしようと、浄水器や濾過装置などを、ご家庭でも設置される方が増えてきています。(ご自宅、ご自分の身の回りにもそういった方が増えてきていませんか) 古くから、水は生物の生存に欠かすことのできないものとして言われていいますが、それだけに健康食品などの分野における注目度は高いわけですね。

一方、電気は直接体に摂取するものでない分、健康に対する影響が少ないといえますが、実は、ビル、工場、家屋などに供給される電源も、水と同じようなことが起こっています。
日本の電源事情(水の場合水事情)は、諸外国から見ても高度なレベルで安定供給がなされており、世界一といっていいほどと思います。しかし、高度成長や近年のIT産業の拡大、情報化社会に伴い、ますます電力需要の要求は高まるばかりです。またその一方では、電源供給源(建物の受給電設備)の老朽化が進み、電源を取り巻く環境は汚染の一途を辿っております。電源環境は、電圧計(テスタ)などで測定しても簡単に発見できない厄介なもので、確実に何らかのトラブルの原因になり得ます。
視覚的に見れない分、一般的に触れられる機会も少なく、関心の度合いが低いかも知れませんね。